こんにちは。
最近チラホラ盆栽関係のクラウドファンディングを目にします。
僕のところにも「クラファンやってみたら?」的なご意見を多くいただきます。
今回のクラファンについて書いていこうと思います。
カンタ君も興味があるらしいので分かりやすく書いていけたらいいかなと考えています。(がんばるよ)
そもそもどういう仕組みか、利用する意味があるかどうか、利用する際の注意点や方法、の3点で構成する記事となっております。
僕の主観が多く含まれている点はご了承ください。この位考えて取り組まなければ成功しないと思うよって話です。
「クラウドファンディング(クラファン)」とは「群衆(Crowd)」と「資金調達(Funding)」という言葉を組み合わせた造語です。
資金を集めたい起案者は、資金提供する賛同者や支援者を求めます。
起案者はクラファンのサイトに思い描くアイデアやサービスを掲載してプロジェクトを開始します。
支援者は自分のお気に入りのプロジェクトを見つけ、サイトを通じて起案者に資金を提供します。
クラファンのメリットは主に2点です。
続いてクラファンには主に寄付型と購入型と投資型があります。
出資者から集めた資金でプロジェクトを実行し、対価の提供が予定されていないクラファンです。
しかし、資金決済法上の「資金移動業」との関係で問題になる場合があります。
資金移動業を行うためには、内閣総理大臣の登録が必要です。下手したら違法?になる可能性があるので選択肢としてはないかなと思います。
出資者から集めた資金によりプロジェクトを立ち上げ、プロジェクトを実行した後に、対価を提供する仕組みをもつクラウドファンディングです。
これは簡単に言えば予約販売です。一般的なクラファンで多く利用されているものになります。
応援+対価によって資金を集める方法です。
出資者から集めた資金により事業を展開し、その事業から得られた収益を出資者に分配する仕組みのクラファンです。
出資者は事業が成功するとそこから多くの収益を生み出すことができるというメリットがあり、起案者は成功した場合投資額以上に還元しなければいけないデメリットがあります。
ざっくり書くとこんな感じです。他にも融資型や株式投資型がありますが、手数料がかかるのでクラファンを使う人はいないのかなと…(多分)
色々ありますが、ほとんどの方が購入型を選びます。
僕がクラファンを利用する場合、3点を意識しました。
認識としては予約販売として考えるため返礼品を何にするのか?が最も重要だと考えています。
あとはどれだけ支持(応援)されるか。と販促です。この3点に問題が無ければクラファンも良いかなあという認識です。
目的がありアイデアがあり、やってみよう!と思った時もありました。
しかし、思いとどまったのは手数料の高さです。おおよそ10%~20%程度の手数料がかかります。
例えば「盆栽道具入れを作りたい!」というプロジェクトを作った場合、先ほど挙げた3点を意識します。
返礼品・支持されるか・販促です。
この場合、返礼品は盆栽道具入れになります。支持されるかはSNSやYouTubeでこの商品にかける思いや、どんなにいい商品なのかを説明します。
販促はやっぱりSNSとYouTubeです。クラファンからのアクセスもありますが、盆栽道具入れなんてニッチなもの一般ユーザーさんには需要がありません。
ターゲットは、盆栽愛好家の中の盆栽道具が欲しい人かつ盆栽Qを認知している人です。めっちゃ狭いです。
「盆栽道具入れを作りたい!」という起案に対し、資金提供する賛同者や支援者を求めます。
この時クラファンを使うメリットとしては、目標金額に到達しなかった場合、起案をキャンセルすることが可能です。なのでお金を使わず何度も挑戦できます。
次にデメリットですが、販売金額が高くなります。当然手数料分10~20%販売額が上がるor利益が減ることになります。
道具入れは4800円なので、単純に5280~5,760円になります。
実際は、道具入れを作るためにサンプル品を作っているので5万円くらいは費用が掛かっています。クラファンで目標に満たなかった場合、大きな損はしませんが小さな損はすることもあります。
とこんな感じでクラファンを利用した時のことを想定しましたが、僕には使うメリットを感じませんでした。
クラファンを使わなかった理由としては、
僕はこんな理由でメリットを感じませんでしたが、資金がない人や、ショップを持ってない人や、市場調査をしたい人、応援される理由がある人には利用するメリットがあると思います。
しかし個人的な意見としては、
市場調査って頭と足を使えば無料でできますし、ショップも無料で作れます。しっかりマーケティングができていれば売れる可能性は高いわけですから多少の金額なら出せるんじゃない?と思います。
流行ってるから、誰かが上手くいったから、よくわかんないけどクラファンを勧める人。挑戦する自分に酔ってる人。がよく見受けられます。
よくクラファンやる!ってことを目的のように使う人がいますが、クラファンは手段ですから選択肢の1つにすぎません。
あと「私がクラファンするならこんなアイデア」というのも見ますが、いや1番大事なリターンが抜けてる!とか思います。
やろうとしてるのはネットビジネスです。
ビジネスなら市場調査してターゲット決めて販促しなければ成功しません。応援されたいなら、地元住人やSNSで人気がありますか?あなたを認知してる人どのくらいいる?
とかね、思ったりします。SNSも頑張ってないのに応援してってのは傲慢じゃないかなと。
ちょっと批判的なことも言いましたが、クラウドファンディングをやる意味を考えましょう。
もちろんメリットもあるのでそこを生かした考え方をします。
1番の目的は起案を達成すること、その為の資金調達です。
例えば「盆栽普及の為の移動販売車を作りたい」という起案をします。達成に必要な金額が300万だとします。
300万円は大金なので自己資金では出せない人もいますし、このクラファン自体が移動販売車の宣伝にもなります。
この場合、大きな資金の調達と宣伝効果がクラファンをやる意味になると思います。
最初の起案が重要で、応援や支援をする価値を作り出さなければいけません。応援するためのストーリーを考えます。
例えば、売り上げの落ち込んだ生産者を、都会で販売することで守りたい!とかです。盆栽を普及し、生産者も守る地域貢献事業という名目なら盆栽をやってない人も応援してくれるかもしれません。
返礼品(リターン)は価格帯を分けて3000円から5万円くらいまでの商品引換券や、お礼のメール、制作過程の公開や、あなたの街に行く権とかでしょうか。
商品引換券なんかはまさに予約販売ですね。支援者は5万円支払って5万円分購入でき、制作過程を観ることができ、尚且つ良い事をした気分になれます。
返礼品が1番大事と書いたわけは、返礼品次第では自分を認知していなくても返礼品に魅力を感じれば支援してくれるからです。
ですが、支援者の平均支援額が5000円とした場合、目標達成するには600人に支持されなければいけません。
なのでVIPを作ります。1撃10万~30万のリターンも用意しておきます。これにあなたの街に行く権やイベントの参加権、盆栽屋で働ける権などを設定します。起案者の武器次第なのでこんなんしか思いつきませんが、
大事なのはモノではなく体験を商品にすることかなと考えたりします。
こんな感じでリターンを用意しておけば300人くらいに支持されれば目標達成できるかもしれません。
では300人に支持される為にどうするかを考えます。
これは単純に自分の声が届く人数の内、何パーセントが支持してくれるかが重要です。
周りの知人友人やSNSのフォロワーです。この内5%が支援するとして到達しそうならやってみる価値があるかもしれません。それかフォロワーの多い人に宣伝してもらうとかですね。
一般のネットショップのコンバージョン率が3%くらいだと思うので応援分も加味してその数字で想定してみました。
つまり6000人のフォロワーが5%支援したら達成できます。わーいカンタンダー
しかし僕は5%ってかなり高い数字だと思ってます。その期間SNSを観ない人もいると思うし、見たとしても実際自分のお金を使ってまで支援するメリットを考えてしまいます。
なので返礼品自体の価値、その人自体の価値を上げることが大事です。先ほどのSNSも頑張ってないのに応援してってのは傲慢と書いた意味はこちらです。
フォロワーが少なくても、その起案自体が話題になる可能性もあるかもしれません。最初の起案のストーリーが大事ですね。
では販促を考えてみましょう。
やることは何があるかと考えると、まずはSNSでの集客。そして対面での集客、メディアへの露出などでしょうか。
クラファン始めてからSNSアカウントを作るよりも、事前に盆栽の情報に敏感なユーザーに興味を持たれる方が効果的です。SNSで自分がどんな意思でどんなことをしたいかを発信しましょう。
例えば、私はお金目的ではなく、本当に盆栽を愛し、生産者を守りたい!など発信したりします。しかしそれだけではフォロワー増えませんので増やすための施策もしましょう。炎上系は伸びますが嫌われたら応援されないので注意です。
対面の場合は熱量が伝わる分コンバージョン率は高くなります。熱い情熱をぶつけてやりましょう!
そしてメディアですが、今回のターゲットは盆栽関係が多くを占めますので、盆栽のフォロワーが多いインフルエンサーに依頼等できれば発信力が上がります。お金が発生する場合もあるかもしれません。
ちなみに盆栽Qの場合は、正当性があり、熱意や実績があり、その人が苦手なタイプでなければ無償で宣伝します。
宣伝する側としては、起案者が失敗した場合に自身の信用を失う可能性があります。リスクを冒してまで宣伝する価値を提供してください。
と、300万円のクラファンを妄想で考えてみましたが、現実的に出来そうでしょうか?
自分なら規模を小さくすればできるかも!って思った人もいるかもしれません。
↑この話には手数料が入ってないので300万手にするなら実際はもう50人追加ですかね。50人分の商品下代を全体で割るので、買う側は割高な買い物になるかもしれません。
でもまあ引換券を使わず忘れちゃう人もいるので考えなくてもいいかもしれません。
細かく言えば、どんな車を作るのか、どんな盆栽をどこで販売するのかを事前に用意しておいた方が良いです。クラファンサイトで紹介できれば自分でサイトを作るよりも安上がりかもしれませんが、費用は最初にかかると思います。
それぞれの状況によってはメリットもデメリットもあります。
僕の場合は費用が高い起案の場合利用することがあるかもしれません。告知も一応自分でできますし。
販促の方法も正直SNSだけじゃないです。色々な方法があると思うので考えてみましょう。
ちなみに何十万も登録者がいるユーチューバーでクラファン失敗してる人は結構います。
たくさんの人に届けることができても、支援する価値がなければ失敗します。金銭的ダメージは少ないですが、クラファン失敗という実績が再生数や登録者に影響するかもしれません。
僕のクラファンに対する認識はこんな感じです。まとめると、
クラウドファンディングという資金調達の方法は、いくつかのハードルを越えることができた時に達成できるもの。
あくまで手段の1つ。クラファン以外の手段と比較して優位だったらやるのもいいかもしれません。
終わりです。
やろうとしてる方々は頑張ってね。応援してます。