今回は以前動画にもなった、赤松と黒松の芽切りについての記事です。
動画を見れば分かる内容も多いですが、記事にするとで動画を観ない方にもお伝えできたり、要点だけ知りたいときなどは記事のほうが楽だったりします。
ということで定期的に動画の内容の文章化をしていきたいと考えています。よろしくお願いいたします。
「短葉法」というと何か難しい秘伝の技術のように感じ、我々初心者は震え上がってしまいます。
ですが、簡単に言えば「芽切り」です。
春に出た芽を6~7月頃に一度切り取り、それから出た二番芽を育てる事をさします。
元気な芽を1度落とすことで葉が短く育ちますよ!芽数も増やせる可能性あるよ!!
です。(脳内変換)
また、短葉法の目的はその名の通り「葉を短くすること」。
それ以外でも「葉の長さを揃えること」「芽数を増やすこと」等が挙げられます。
先程書いたように、6~7月です。
ですが、春に出た芽を切って2番芽を育てるわけですから後から切ったほうが葉が短くなります。
6月初旬に切るよりも、7月に切るほうが、葉が短くなります。
大きい盆栽に合った葉、小さい盆栽に合った葉にするため、大きい盆栽から先に作業をしていきます。
大品の盆栽だからといって6月初旬にやらなければいけない訳ではありません。
また赤松に比べ、黒松の方が短い葉にしたいので後に作業します。赤松はある程度葉の長さが合ったほうが赤松らしいですからね。
木に合わせて適切なタイミングを選択しましょう。
芽切りの作業は新芽を切るだけです。
しかし作業する芽をみた時、元気なものとそうでないものがあります。上の方の芽は強く、下の方の芽が弱々しい場合があります。
その場合、元気のない芽を先に剪定し、1週間ほど空けて元気な芽を剪定します。
元気のない芽から先に育て、後から伸びる元気な芽との葉の長さと強さを揃えるという理由です。
「1週間かぁ…僕の記憶力では覚えることが不可能だ」
そう考える僕のように脳の海馬に自信は無い方は1回で済ます方法がございます。
時間をずらして剪定することが難しい場合は1度の剪定で済ませる方法もあります。
その場合、上の元気な芽が伸び過ぎてしまう心配がありますが、剪定の方法で芽の出し方を調整できます。
下の方の芽は根本で切る、上の方は芽を少し残して切ることで次に出る芽の出す時間をずらします。
少し残すことで芽がなくなったことを木が気づくまでの時間を作るそうです。(すごいよね)
具体的にいえば、上の芽は3mm残して剪定。真ん中は2mm残して剪定、下は1mmで剪定…というイメージです。
理屈が分かれば割と簡単な作業ですね。チョキチョキするのは楽しいです。
木が弱っている場合は芽切りをすると、弱い枝が出来てしまったり、枝分かれをせず間延びしてしまう場合があります。
ですので春に出た芽の調子があまり良くなければ切らないほうがいい場合もありますのでご注意ください。
また、芽切りをする前に肥料などを与え木を元気にしてあげることも大事です。
芽切り後、元気な木は沢山芽を増やします。
新しく出た芽は基本的に2芽にします。つまり3つ目以降は芽かきをして減らすということです。
ただし、すぐに減らさなければいけない訳ではないそうで、少し伸ばしてから剪定しても問題ないようです。
少し様子を見て、強さの同じ芽を2つ残してあげましょう。
今回の内容はこちらの動画を参考に書いています。
この動画撮影中に思っていたことは「この動画は有料でも良いくらいの価値があるなあ」です。
今はネット色々な事を調べることができますが、動画という媒体と昼間さんの喋りでこんなに分かりやすく勉強できるのだなあと。
自分で作ってるので自画自賛しているようですが、僕は誰でも出来ることしかしてないので昼間様様です。
皆さんも今回の記事や動画が参考になったのなら昼間様を敬い感謝しましょう。