続いては針金かけです。
動画ではアルミ線で巻いていますが、
基本的には松柏類は銅線、雑木類はアルミ線で巻くのが良いとされていますが、
小さい木ですし、初心者なので柔らかいアルミ線でかけています。
銅線は長時間かけていると、指がつる程しんどいです(笑)
特に小さい木程曲げるのが大変なので、
我々初心者やか弱い女性の方は、アルミ線でも問題ないでしょう。
まずは針金を土に刺し、
幹を曲げたい方向へと巻いていきます。
右に曲げる場合は反時計回り、左に曲げる場合は時計回りですね。
針金と針金が交差するのは見栄えが悪いということでNG。
ですが、ちゃんと針金が効いていれば問題ないとのことです。
そして曲げていきます。
しかし曲げると言っても、何をどうして良いかわからない
動画の中で川崎先生は、もともとある樹形を手本に曲げていくとおっしゃってます。
しかし樹形など頭に入っていないので、我々初心者は見て学びます!(その内樹形の記事もあげます)
もう1つ注意するところは、木の性質を考えるということです。
真柏は高い山、絶壁の崖などに生えている木なので、
厳しい環境を模した形にしていくとのことです。
ですが、皆さん御存知の通り模様木風に作る方もいます。
その辺は個性がでるようですね。
まあ自分が楽しむものなので、好きに作るのも楽しみ方の一つかなと。
今回はアルミ線なので手で曲げていけますが、
銅線の場合は"ヤットコ"と呼ばれるペンチの様なもので、銅線を掴んで曲げていきます。
詳しくはこちらの動画を御覧ください。
【五葉松】針金かけの教科書【盆栽Q】
それと盆栽には流れがあります。#絵とか写真と一緒だね
右から風が吹いて左流れになった木と想定した場合、
「この枝がこっち向いてるのは不自然」などと考えていくわけですね。
見事に原型がなくなりました。
最初から形が見えてるんでしょうが、我々初心者には驚きです。
まずは植え替える角度を決めます。
植え替えをする鉢の下にものを噛ませて、植え替えた時の姿を考えます。
角度が決まったら鉢から抜き、割り箸などでザクザクと土を落とします。
土を落としたら根を切りますが、大体の木の植替えの時期は春なので、
時期じゃない場合はあまり根を減らしすぎない方が良いでしょう。
植え替える鉢に、鉢底ネットを針金で固定させ、
さらに鉢底の穴から根を固定する為の針金を通します。
続いては土です。
盆栽には基本的に赤玉土を使います。
木や地域の環境、置き場によって水の捌け具合が変わりますので調整するのですが、我々初心者はわからないので赤玉土からはじめましょう。
(初心者って便利な言葉ですね)
まずは、大粒の土を鉢底に敷いて、その後小粒の土を鉢の半分程度入れます。
そして盆栽を入れて、針金で固定していきます。
そして土を入れ、根の奥に土が行き渡るように割り箸で突いていきます。
植え替えたら土が乾いてますので、水を与えます。
水やりの際は土がこぼれないよう、一度捨て水をし、大玉の水が当たらないように与えます。
盆栽用の良いジョウロだと細かい水がでるので木に優しいのです。
欲しいけど結構お高いんですよね(笑)
鉢底から出る水が透明になるまで何度か与えます。
苔を貼るとグッと見栄えが良くなりますが、土の乾きが見れなくなります。
鉢が小さいと乾きも早いので注意が必要ですね。
苔貼りにも色々方法がありますが、今回は自然の形をもして作ります。
貼る際は下の土の部分をカットし、(苔は上の新しい部分だけで増えます)
周りの部分を土に押し付け、おまんじゅうの形を作るように敷いていきます。
何種類かの苔を入れても自然に見えたりします。
苔の記事もそのうち書きますね。
そして完成!
時間にして1、2時間というところでしょうか。
趣味に使うのに丁度いい時間ですね。たくさん持ってる人は植替えの時期大変です(笑)
はじめの状態と比べてみると、かなり変化があります。
普通の苗木から、完全に「盆栽」になりました。
この動画が僕がちゃんと盆栽をやった初めての動画になりますが、
感想としては、作る木のポテンシャルを、作り手の技術でどこまで伸ばせるか?という印象でした。
そして、この楽しさは体験しなければわからない。
その経験が大きな1歩になりました。
これから盆栽を始める人へ、
この真柏はとても良い素材とは言えません。(1000円でした)
色々知っていくと、真柏を買う時はここを見るべきか!とか、
小品であれば大体の値段がわかってきたりします。
比べると、もっとカッコいい盆栽はたくさんありますが、でも、この時作った真柏は僕の持ってる盆栽の中で特別な一つです。
この記事を読んで盆栽を始める人が1人でもいると励みになります。