初心者ロードマップ今回は植え替えです。
初回は盆栽の始め方〜お金・知識・時間に対する疑問を解決〜【初心者ロードマップ】ということで、始める前の疑問や心構えについてでした。
そして盆栽の始め方とは?予算別の始め方徹底解説!【初心者ロードマップ】では、予算別の購入方法について書いていきました。
要約すると、盆栽ってこんなに始めやすいんだよー、お金もかからないんだよー
って内容です。
今回は植え替えについて、
初心者でもわかりやすく、ざっくりふわっと書いていこうと思います。
(※ベテランさんの苦情は受け付けておりません)
盆栽だけではなく植物には植え替えが必要です。
目的は土の栄養分の補給、行き場をなくした根の成長する場所の確保することなどです。
植物は根からミネラルを補給する為、新しい土をいれてあげます。
古い土だと老廃物が溜まっていたり、土の中の微生物が偏り有害になる可能性があります。
なので、定期的に新しい土に入れ替える作業が必要になります。
また植え替えの際に根の状態を見ることで木の状態を知り、
根も成長とともに大きくなるので、基本的に成長と比例して鉢を大きくしていくのが一般的です。
ですが、
盆栽は園芸などに比べ、鉢が小さいです。
小さい鉢に植え替えるということは、植替えの頻度と根の管理が園芸とは異なってきます。
木の正面を変えたり、角度を変えたりして木の見え方を変えていきます。
つまり園芸などと同様に、木を元気にするために植え替えする事と、
盆栽として作るために植え替えをする必要があるわけですね。
植え替えの時期は木によって異なりますが、基本的には春先(3~4月)の木が多いです。
植え替えのタイミングとしては新しい芽が出る直前に行います。
なので木によって異なるのですが、木をみてタイミングを知れるということでもあります。
ザックリいうと大体の木は春先だけど、梅雨の時期が適期の木や、秋が適期の木もあるよー。
ぐらいで覚えておけばOKです。(あくまで体感ですが、多少時期がずれても、ちゃんと管理していれば枯れません)
慎重な方は、「(自分の持っている木) 植え替え 時期」で検索すれば出てくるので変わった木を入手した際は一度調べてみるのがいいと思います。
これも木によって変わってきます。
松柏類で2~5年、雑木類で1~3年と言われています。(範囲が広い)
木は新しい根を伸ばすことで成長していくため、根の成長速度によって異なるわけです。
なので雑木類は植え替え頻度が高くなるわけですね。
鉢のサイズによっても根が成長できる範囲が異なってくるため、年数のズレがあるというわけです。
また、根が回っている(鉢の中で根が伸び、鉢の内面に沿って根が回ること)と、水が浸透しづらくなってきます。
そういう木は植え替えをしてあげましょう。
さあやっと実践です。
まずは必要な道具をリストアップします。
今回は小品盆栽を想定していますが、細かく言えば色々でてきます。
ハサミやペンチなどは100均で売っているものでOKです。
欲を言えば、土は硬質赤玉土をホームセンターや通販などで購入してほしいかなと思います。
100均だと砕けやすかったり、細かいサイズがないです。
盆栽の用土は赤玉土と桐生砂などを混ぜて使う場合もありますが、地域によって最適解が変わると思うので、とりあえず赤玉土でいきましょう。
では始めていきましょう。
鉢は基本的には、松柏類は釉薬の塗っていない鉢。雑木は釉薬の塗っている鉢でもOKとされています。
(釉薬というのは鉢に色を塗るお薬です)
理由は通気性の良し悪しとのことですが、松などを色鉢に植えてたりすると盆栽やっている人であれば、ほぼ100%指摘されます。
でもウチにも色鉢に入ってる真柏がありますが、全然元気です。
前回のこの画像とかです。
僕は木が大丈夫ならどんな鉢でも良いという考え方なので、ツッコミを受けた際には、
「あえてやってんすよ。自分、型にはまるような男じゃないんで!!」
という気持ちで、「ソウナンデスカー!へーシラナカッター!」と答えます。
鉢が決まったら先に鉢底ネットを付けます。
針金(アルミ線)の止め方は色々ありますが、止まっていれば問題ないです。
また鉢と木を固定する場合は針金をもう2本用意し、鉢に穴があれば穴に入れ木と固定するように準備します。
鉢と根を固定することで風や衝撃で動かないようにするためです。根に隙間できちゃいますもんね。
鉢を持たずに木を持つことも結構よくあるのでやっておくと安心です。(ミニサイズ以外は基本固定します)
穴がない場合でも、画像のように太い針金に括り付けたりして、鉢底ネットの隙間から針金を出し準備することが出来ます。(8の字など作って引っ掛けてもいいです)
色々方法はありますが、これだけでだいたい問題ないのでOKっす。
鉢と木を止める用なので、鉢底で弛まないよう引っ張っておきましょう。
盆栽には正面が必ずあります。
盆栽を見る時は下から覗き、自分が小人になったかのように見ます。
正面を決める時は木がお辞儀している方を正面にすることで覆いかぶさるようにみえて大木感を感じます。
なので正面を決める時は横から見て、木がどちらにお辞儀しているかで決めるといいでしょう。
(ですがこれも自分のやりたいようにやっていいです。「へーシラナカッター」で乗り越えれます)
正面が決まったら次は植え付ける角度を決めましょう。
そのままでもいいですし、倒れていた木を立たせてみたり、逆に倒して懸崖風にしてみたりと角度によっても見た目は大きく変わります。
植え替える木を鉢から抜きます。
この時鉢の場合は鉢と木が針金で固定されている場合があるので、鉢底を見て針金がかけてある場合は切ってから木を抜きましょう。
鉢から抜けにくい時は鉢辺の周囲をトントン叩くと出やすくなります。グーで握って小指側のやらかい部分でトントンしてください。
木を抜いたら割り箸などで土を落としていきます。
ちなみに植え替えの目安ですが、鉢底に根が回り始めぐらいが適期です。
2/3以上根が回ってる場合は適期を過ぎちゃってます。
植え替えが遅いと根本から太い根が増え、細かい根が少なくなります。その太い根を切ると樹勢が落ちてしまう可能性があります。
なので定期的な植替えをしてあげましょう。
でも楡欅などは一年で底根がグルグルになったりもするので、植え替えのタイミングはやっぱり木によって異なるわけですね。
正直ここも木によって違うんですけど、だらーんと垂れ下がった根の先端は多少詰めます↑。
雑木などでは太い根をカットして、細かい根を残します。
欅のようにバツバツ切っても大丈夫な木もあれば、ムレスズメなど太い根を切って調子を崩す樹種もあります。
なのであまり育てたことのない木は1回調べるか、経験して学んだ方が良いですね。
松柏類の場合は、詰めていくんですが詰め過ぎ注意といった感じです。
真柏だと「あ、この根その枝と繋がってたのね!」と枯れて気づいたりします。
心配な場合はあまり無茶しないほうが安心ですが、小さい鉢に入ってるほうが盆栽ってかっこよく見えるから攻め過ぎちゃうんですよね笑
この辺は経験がものを言います、トライアンドエラーっす!相手は生き物ですから。
まずは鉢底にゴロ土を入れます。大きめの赤玉土などで大丈夫です。
ゴロ土の上に細かい土で小さな山を作り、(根の間に入る用です)
その上に木を設置し、正面と角度を決めて仮固定しましょう。針金で軽めに固定します。
続いて細かい土を根の間に入れていきます。
ある程度入れたら割り箸などで突いていきます。根の間にシッカリ入るように自分の思う2倍はツンツンしましょう。
土は結構減ってくるはずです。
ここで木を固定するようの針金をしっかりと締めて、土を足して更にツンツンしましょう。
水苔は水を吸収するので根の周りなどに置いておけば乾きを防ぎます。
特に植え替えの際に根上り気味にした際などは設置しておいたほうが良いでしょう。
最後に水を上げて終わりなのですが、
正直水やりをみると「この人初心者だな…」ってすぐわかります。
我々初心者は、自分では言うくせに初心者だとは思われたくない!という性質を持っています。(論文あるはず)
なので水やりはちゃんと覚えておきましょう!
基本は水流が緩やかであることです。なので盆栽のジョウロは目が細かい。
ジョウロであげる際の手順を箇条書きで書いていきます。
です。大体3回ぐらいで鉢底から出る水がきれいになるかと思います。
神社の二礼二拍手一礼みたいっすね。
5の鉢か自分の位置を変えるは木が邪魔して水あたってない場所があるので2方向は上げてください。
以上で一通りおしまいです。
思ったより細かくなってしまいましたが、もっともっと細かく書くことも出来ます。
それだけ色々なやり方や種類があるってことですね。
ともかく我々初心者は、
舐められない程度に知識は持っていたい!
というプライドだけはありますので、最低限書いておきました。
あとは盆栽雑学さえ集めておけば飲み会で舐められないはず!!(募集してます)
ブログで書いていきましたが、動画でも植え替えは沢山あります。
植え替え自体は大体同じなのでチェックしてみてください。